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お知らせ
新年のご挨拶
2025年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
昨年は年始から能登半島地震の発生、羽田空港で旅客機と海上保安庁機が衝突する事故が立て続けに起こりました。夏には記録的な猛暑日が続き、東京都心でも統計開始以来最も遅い猛暑日を記録、9月に石川県の被災地を含め、全国各地で豪雨災害が多発するなど、あらためて災害は突然襲ってくるものであり、自然災害の恐ろしさや危機管理の重要さを感じられた一年だったと思います。
さて、2024年を振り返りますと、スポーツ界ではドジャースの大谷翔平選手がメジャーリーグで史上初の「50‐50」を達成し、パリで開催されたオリンピック・パラリンピックでは、共に海外の夏季オリンピックでは過去最多の金メダル獲得など、日本人選手の活躍が多くの人々の心を明るく照らしてくれました。
ふと街を歩いていると、ひと頃の賑わいがだいぶ戻ってきたようです。特に訪日外国人数は過去最多を更新し、日本各地に押し寄せたことから、宿泊や飲食などインバウンド消費に関連したサービス業が活況を呈しました。その背景には、1ドル=160円台を超えるなど急激な円安が一定の影響を与えていると考えられていますが、一昨年以降の円安傾向により、輸入コストの増加や国際的な資源価格の高騰による食料品や日用品、電気・ガス料金といった生活に直結した様々な商品やサービスが継続的に値上げされ、家計を直撃しています。
家庭の食卓を代表するお米も異常気象による不作やインバウンドによる需要増により、「令和の米騒動」を引き起こすなど、昨年はまさに「物価高」、「値上げ」の一年となりました。
不動産業界においても、人手不足による人件費の高騰や建築資材の価格上昇により、東京23区の新築分譲マンションの平均価格は依然として1億円を超え続ける高止まり傾向にありますが、大きなニュースとして2024年3月に日銀は足元の物価上昇が、持続的なものとなってきているとの判断から、2016年から続けてきたマイナス金利を解除しました。
本来、金利上昇は不動産価格の抑制要因となり得ますが、インフレ傾向や海外投資家の需要などが下支え要因となり、当面は下がりにくい状況が続くと想定されていますが、この大きな変化は不動産業界にとって新たなビジネスの機会をもたらすかもしれません。
また、日本では石破内閣が誕生し、アメリカでもトランプ氏が大統領に返り咲きます。新政権の発足後、通商政策や環境・エネルギー政策など、多くの分野で政策転換が行われると見られています。関税の大幅な引き上げなど、対外的な圧力を強める構えを見せており、世界経済にも大きな影響が及ぶと考えられますので、その動向には十分な注意が必要です。
こうしてみると、2025年は重大な変化の過程にあります。変化を成長に繋げるためには、従来の既成概念にとらわれない柔軟な思考と、自己成長のための努力が求められます。弊社も日々変化する情勢に適切に対処するとともに、創意工夫を図りつつ、事業の推進に努め、お客様、お取引先様及び従業員とその家族を第一に考え、すべてのステークホルダーから信頼される企業を目指します。
結びに、今年の干支「巳」は蛇を指し、草木が繁盛の極限に到達した有り様を表しています。蛇は昔から弁財天の遣いとして、縁起の良い動物とされ、金運・財運の象徴とされています。また、巳年は力を蓄えていたものが芽を出す「起点」の年でもあり、脱皮する特性と併せ「再生と誕生」を意味する年と言われています。
干支の「巳」にあやかり、新たなイディアライズコーポレーションとしてここから次のステップへ向け、大きく成長できることを願ってやみません。
皆様の益々のご健勝を祈念しますと共に、本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
株式会社イディアライズコーポレーション
代表取締役 榎本 正栄